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【フリーペーパー発行時の、6つの落とし穴と7つの注意点】

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会社、学生団体の中で、フリーペーパー作成を
事業・活動としているところは多くありますね。

僕の知人の中にもフリーペーパーを発行された方が
たくさんいるのですが、

フリーペーパーを発行したばっかりに
苦労した団体・失敗しちゃった会社も結構たくさんあったりします。

そういった仕事に関わる人からの相談もよく受けるので、

フリーペーパーを発行する時の「落とし穴」と「注意点」について、
そろそろ書いておこうと思います。

フリーペーパー作成・6つの落とし穴 一覧

割と色んなフリペ発行者を見てきたつもりなんですが、
フリーペーパーを作成する時には、
大体以下のような「落とし穴」があると思います。

●配布方法: 無計画にはじめても、読者の手元には届かない
●発行部数: たくさん発行するだけなら簡単だから、つい多く作りすぎてしまう
●継続性: PDCAサイクルが回しづらい
●更新性: 情報が古くなっても修正できない
●収益性: 広告費・協賛費の大半が印刷費に消えることも
●環境負荷: 大量に廃棄されるなら紙資源のムダ。

以下、詳しく解説します。

配布方法: 無計画にはじめても、読者の手元には届かない

そのフリーペーパーの内容に対する需要があったとしても、
配布チャネルが適切でなければ、ターゲットの手元に届くことはありません。

にも関わらず、勢いでフリーペーパーを作っちゃう人たちの大半は
配布チャネルについてロクに考えていないと思われます。

当たり前のことだと思うんですが、
発行する前に、適切な配布方法を十分に考えるべきです。

発行部数: つい多く作りすぎてしまう

「1万部発行しても5万部発行しても印刷費はそんなに変わらないから、
 どうせなら5万部発行しましょう!」

フリーペーパーの編集会議でよく聞かれる(?)言葉である。

気持ちはわかるが、そうやって5万部を発行したところで、80%くらいは
置く場所すらなく余っているというのがザラではないだろうか。

少なくとも僕の知っている某会社はフリーペーパーを発行するたびに
大量の在庫を余らせていた。(どこの会社なのかは聞かないでほしい)

配布できていなくても、
「うちのフリーペーパーは5万部発行で、
 あの有名な××というフリーペーパーよりも発行部数が多いんです!」
とか言えば、なんとなくすごそうに聞こえる。

しかし、実態として配布できていなければ意味がない。
社会的な価値はない。
そんなハッタリのために、貴重な紙資源を無駄使いすべきではありません(笑)

余談だが、世の中には

「10万部発行して、以下のようなチャネルで配布しておきました」

と報告しておきながら、実際には1/10程度しか印刷&配布していなかった
…という完全な詐欺業者に騙された事例もある。

印刷~配布を一括してどこかに委託している場合、
そういった可能性にも注意してほしい。

継続性: PDCAサイクルが回しづらい

何事も、最初はうまくいかないものです。

しかし、フリーペーパーは1つ発行するだけでも、
かなりの時間と手間、費用がかかってしまいます。

その結果として、PDCAサイクルが回しづらいのもネックです。

勢いだけでフリーペーパーを作っちゃうようなベンチャーや学生団体の場合、
創刊号=廃刊号だったり、第二号が「リニューアル創刊号」だったり、

「PDCAサイクル?何それ食べれんの」
と言わんばかりの状況になってしまっている。

また、紙媒体であるがゆえに、読者の反応を計りづらいという弱点もあります。
(全く方法がないわけではないが、ウェブ媒体に比べると効果測定は難しい)

よく思うのは、
「なんで、何万部も発行する前に試作品でやらないのか?」ということ。

まずテストマーケティングしてみて、
反応がよかったら本格的にやればいいのに…なんて思います。

そうすれば、記事作成のクオリティも高くなるはずだし、
どんなジャンルの記事に需要があるかもわかるし、

反響率とか調査した方が絶対に広告も取りやすいはずです。

(逆に、反響が来ないなら広告協賛なんて取るべきじゃないし…)

試作品を部数少なめで出しちゃえば、読者の飢餓感も煽れると思うんですよね。
そうしたら、クチコミも発生する。(需要があればの話ですが)

しかし実態として、
いきなり数千、数万部のフリーペーパーを作っちゃう人たちは後を絶ちません。

更新性: 情報が古くなっても修正できない

「形に残る」というメリットは、同時にデメリットでもあります。
一度紙媒体を発行したら、その内容は変更できないということです。

ウェブサイトなどであれば、後から修正はいくらでもできるのですが、
紙媒体は一度印刷してしまうと
誤字・脱字があっても修正できないし、
情報が古くなったとしても内容を変えることはできない。

PDCAサイクルが回しづらいことの一因にもなってますね。

収益性: 広告費・協賛費の大半が印刷費に消えることも

ウェブメディアなどに比べると、紙メディアの利益率は非常に低いです。

がんばって営業して広告を取って来ても、その大半は印刷費に消えます。
…むしろ粗利の時点で赤字?なんてことも。

どうせやるのなら、利益を確保するための試算くらいはしておくべきだと思います。

環境配慮: 大量に廃棄するなら紙資源のムダ

これは個人的に思うことなんですが、

脱浪費・省資源をモットーとする自分としては
ウェブで事足りるものをわざわざ紙に印刷する
だけならあまり意味ないと思うんですよね。

特に、配布できずに大量廃棄するのはいただけないですよね。
エコ的に。^^;

以上、結構色んな落とし穴があるわけです。

ただ、フリーペーパーが有用なケースもあると思います。

ブランディングの観点から言えば、確かに印象に残る気がする。
広告掲載する側から考えて、確かにメリットではある。

それに、形として残っているものを見せられると、
その団体/会社の活動実績の1つとして見せやすい。

それでもフリペを作りたい人への7つの注意点

そういったメリットも認めつつ、僕がフリーペーパーを発行するとしたら
下記7点を絶対に心がけなければいけないと思っています。

●やるからには継続する。継続できないならやらない。
継続できるかわからないなら、確信できるまではマーケティング調査をする

●継続させる中で、どうやってブランド力を高めていくか長期的な戦略を考える

●まず、有力な配布チャネルの検討をつけ、配布可能冊数を推計する

●自分達の配布可能冊数を大幅に超えて発行しない。配れる数だけ発行して、すぐ配りきって次のフリーペーパーを作ること。

●ウェブに載せるべきこと、フリーペーパーに載せるべきことは吟味・区別する。相乗効果を出す方法をしっかりと考える。

●事前にテスト版で広告効果を把握して、適正な広告価格を設定する

●事前に広告掲載のヨミを作っておき、広告の価格・需要とコストのバランスを考えて、収益がちゃんと確保できるのか試算する

以上7点は、Must項目ですね。

これくらいのことができないなら、
フリーペーパーなんて作らない方が良いと思います。

ぶっちゃけ相当面倒だと思います。

無駄に作られ廃棄されるフリーペーパーが、一冊でも減ることを願って…。
以上まとめでした。