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DebtとEquityの資金調達コストの違いについて考える

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最近、スタートアップの資金調達額がすごいです。(小学生並みの感想)

未上場企業で10億円以上調達している企業も複数社あるし、
3億円前後ならもはや珍しくなくなってきているようです。

ここ最近の例だけ見ても、

マナボ:シリーズAラウンドにて3.3億円の第三者割当増資を実施

https://mana.bo/corp/news/manabo-seriesA-finance.html

relux:総額3.3億円の第三者割当増資を実施

http://loco-partners.com/2014/09/news/2094.html

など。
創業3年くらいで3億以上調達しているスタートアップが見受けられます。

スタートアップ市場全体に対して「バブルだ」と言う人も出てきています。
「バリュエーションが高過ぎると上場しても苦労するだろう」という意見もあります。

よく、銀行融資での調達と、第三者割当増資での調達を比較して
「銀行融資なら利率〜%だけど、出資してもらうと実質の調達コストは融資より高くつく」
みたいな意見もあり、そういった計算をもとにした記事なども見かけます。

試しに、ベンチャーキャピタルのIRR(内部収益率)はどのくらいなのかと思って調べてみると、
アーリーステージへの投資なら50%以上、
ミドルステージへの投資なら30%以上、
上場目前の企業への投資なら20%以上が目安だという記事がありました。

銀行から融資を受けてもせいぜい金利は2〜3%程度ですので、
ざっくり計算しても10倍程度コストが高いという話になります。

ただ、リスクが高い割にIRR20%ってそんなに高くないな…という印象もあります。
(もちろん中には100%を超えるような案件もあるかもしれませんが、
 20%程度なら、融資受けて不動産買って、賃貸経営していても余裕で超える数字です)

…それはさておき。

「だから銀行からの調達を優先すべき」という意見、
これは一部では正しいけど、見方によっては正しくないと思っています。

「融資で5億円を調達」と「第三者割当増資で5億円を調達」なら
使える額は同じように見えますが、
前者は返済もしなければいけませんし、
後者の方がキャッシュフローは当然良いわけです。

例えば昨年上場した じげんさんが最近やったのが良い例ですが、
第三者割当やIPOで資金調達をした上で、
さらに融資を受けて資金調達するというような方法もあります。

自己資本で5億あれば、さらに融資を受けて
10億以上の資金を運用することも可能です。

自己資本が大きいからこそ、融資も大きく受けられるわけです。
「出資より融資」派は、この点を無視してしまっている事が多い気がします。

「ちゃんと運用できるなら」&「経営陣がちゃんと実権を保てるなら」
という条件付きではありますが、
やっぱり資金調達できるなら調達した方が良いという話になるわけですね。

もちろんタイミングもあるでしょうし、
安売りしないという考えも大事だと思いますが。

一方で、
「今うまく運用できるのは3億くらいまで。3億までなら融資でなんとかできる」
という考えがあるなら、銀行融資を使うのが賢いとも思います。

ベンチャー経営者ではなく中小企業経営者の考え方なんでしょうが、
これはこれで間違いではないと思っています。

結局のところ、どこまで拡大を目指すか、
どのくらいのスピードで拡大するかというのがポイントなのだと思います。

あとは、
「銀行融資をある程度使った後、さらなる拡大に自己資本強化が必要」
というタイミングで出資を受けるのも1つの方法かと思います。

不動産事業の方で融資を受けているからこそ感じるのですが、
DebtとEquityはうまく使い分けていきたいと最近よく思っています。

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