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【賃貸】『仲介手数料が無料』の企業は何で儲けているのか?

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「仲介手数料が無料」「仲介手数料が半額」などの宣伝文句を聞いたことがある方も多いかと思います。

調べてみたところエイリストで運営する「ひとりぐらし白書」でも、約400万件のうち『仲介手数料無料』の物件は2.5万件、『仲介手数料半額の物件』は1.7万件が掲載されていました。本日は、この話の裏側を書いてみたいと思います。

まず最初に考えたいことですが、仲介手数料が無料なら その不動産会社は何で収益を上げているのでしょうか?

【賃貸の場合】

賃貸仲介の場合、3つのパターンが考えられます。

1.貸主

…月々の賃料で稼いでいる

(貸主なので、そもそも仲介手数料がかからない)

2.貸主と直契約している不動産会社

…貸主から仲介手数料をもらっている。

(場合によっては広告料も別途もらっている)

3.貸主と直契約していない不動産会社

…貸主からの広告料をもらっている。

(広告料はもらえない場合もある。その場合は仲介手数料を無料にできない)

2と3のパターンはいずれも「貸主が代わりに支払っている」という事になります。そして貸主はその広告費を支払うために、礼金を多めに設定します。

つまり、仲介手数料が1ヶ月分かからなかったとしても、礼金が一ヶ月分多くかかるケースが殆んどです。(人気の無い物件であれば礼金ゼロにして、足りない分は貸主が負担する…というケースも考えられますが)

次に1の「貸主」のパターンですが、これは実際のところお得な場合もありますが、月額家賃が割高に設定されているケースもあります。特に、自社で強いネットワークを持つ法人が貸主となっている場合は、要注意です。

2のパターンで「仲介会社が貸主からのみ仲介手数料をもらっており、尚且つその分を礼金に転嫁していない」という場合と、1のパターンで「貸主自身が ”仲介会社を経由した場合と同条件・もしくは割安に” 入居者募集をしている」という場合は、お得だと言っても良いでしょう。

ただ、月額家賃などが割高であれば意味が無いので、総合的に考える必要があります。多くの場合「仲介手数料無料」を謳っている会社は、「自社が直接大家と契約した物件」か「広告費の出る物件」を案内することになります。

つまりそれ以外の物件はスルーされるため、「選択肢の幅が狭まる」というデメリットがあります。選択肢の幅が狭まった結果、良い物件を見逃すリスクについては留意しておくべきでしょう。

このデメリットを避けるためには、複数の会社に問い合わせをするのが一番です。

今はインターネット上の検索サイトで手軽に物件情報を問い合わせできるので、まずは色んなサイトを使ってみて、提案を受けると良いでしょう。

【かかる費用を総合的に見るべき】

そうは言いつつ、自分自身も「仲介手数料無料」「仲介手数料半額」を謳う企業にお世話になったことがあります。(オフィス仲介や社宅の賃貸で、今でもよく利用します。)

その時によく注意している事は、表面的な「半額・無料」に惑わされるのではなく、「総額で見て他の物件より得かどうか」を見るということです。

「仲介手数料無料」と言われればなんとなくお得に聞こえるのですが、「仲介手数料1ヶ月分」も「礼金1ヶ月」も「敷金の償却1ヶ月」も、最終的に出て行く金額的には同じです。だから仲介手数料だけに注目するのではなく、総額で判断するべきだと言えるでしょう。

この記事では別に「仲介手数料無料!」を謳う企業を責めたいわけではなく、「かかる費用を総合的に見るべき」だという事をお伝えしたいと思っています。

必要もない「消毒費用」などで別途数万円を請求してきたり、連帯保証人にちゃんと保証能力があるのに別途「保証会社」の利用を求めてきたりする会社もあります。それが悪質だとは言いませんが、ちゃんと計算してみると全然得じゃないケースもあるので、「得じゃないのに得だと見せかける会社」には注意してもらえればと思います。

関連記事:「効率よく」賃貸物件を見学するための3つのポイント

【売買の場合は?】

不動産購入の現場でも「仲介手数料が無料」と謳っている企業・サービスが存在します。

今回は「賃貸の場合」の仲介手数料の話でしたが、また機会があれば、不動産売買における仲介手数料についても書いてみたいと思います。