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エンジャパンの新卒向けナビ終了に寄せて

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新卒採用関連の業界では話題になっておりましたが、エンジャパンが運営する就活サイトが2015年3月末でサービスを終了すると発表されました。

リリースによると既存顧客には、採用コンサルティングや新卒紹介を行うネオキャリアのサービスを今後案内すると書かれています。

(エイリストはエンジャパン、ネオキャリアの両社とやり取りがある微妙な立ち位置なのですが、今後の就活市場を考える上で大きなニュースだと思ったので、思い切って記事を書かせていただきます。)

なお、今年ではなく「来年の3月末まで」なので、今就活中の15卒生に影響はないものと思われます。就活生のみなさまはご安心ください。

【 エンジャパンは新卒事業でネオキャリアと連携 】

自分もリリースで初めて聞いたので驚いたのですが、エンジャパンは新卒事業に関してネオキャリアと連携すると発表されています。

当サイトの運営終了に伴い、当社は株式会社ネオキャリア(以下、ネオキャリア社)と業務提携契約を締結しました。2016 年3月卒業生向けの就職情報サイトの利用を希望されるお客様には、ネオキャリア社を紹介することで引き続き新卒採用を円滑に進められるよう支援してまいります。

出典:http://corp.en-japan.com/IR/pdf/ir_release_20140224_1.pdf

業界では周知のことですが、ネオキャリアは採用ソリューションの1つとしてマイナビも扱い、実績を出している企業です。

もちろん「マイナビだけ」ではないのですが、エンジャパンがネオキャリアに協力するということは、エンジャパン掲載企業がある程度 マイナビに流れる可能性があると言ってよいでしょう。

実際には蓋を開けてみるまでどの程度のインパクトがあるかわかりませんが、三番手のサイトがなくなることで今後ますますリクナビVSマイナビの様相が強くなるかもしれません。

追記:ネオキャリアの西澤社長がFacebookで下記のようにコメントしていらっしゃいました。一般公開記事なので、ここにも記載します。

今回の業務提携に関しては、エン・ジャパン社様が大切にしてこられたクライアント様が今後も新卒採用を希望される際は、弊社の様々なリソースを活用し、新卒採用成功及び企業成長に貢献するべく取り組んでいくという内容です。 今回の件は時代の流れを感じるとともに、日頃一生懸命クライアント様の採用成功に取り組んでいるメンバーがいるからこそこういった形でお手伝いをさせて頂けることになったことも一つ自信に感じつつ、まずは、今まで以上にご満足を頂けるよう、エン・ジャパン社様と連携を取りながら取り組んでまいります!

出典:https://www.facebook.com/ryoichi.nishizawa/posts/602167019851282

【 新卒系ナビサイトの市場について 】

エンジャパンは2005年に新卒向けサイトをオープンし、ナビサイトの中ではリクナビ・マイナビに次ぐ三番手の位置にある会社でした。

もともと新卒系ナビサイトの市場は中途に比べて規模が小さく、年度にもよって変動はありますが、200億円前後の市場規模になっています。

これにイベント・セミナー市場も入れると300~400億円前後の市場規模になります。

(エンジャパンはここ数年 大規模な合同企業説明会は実施していませんでしたが、他の業界大手企業は、軒並み合同企業説明会を開催しています。)

新卒採用支援市場に関する調査結果 2011

上記はアベノミクスが始まる前の調査結果なので、多少低めに出ている可能性はありますが、現在も劇的に変わっている印象はありません。

企業の採用意欲が活発になってもその予算は中途に振り分けられ、新卒採用の市場規模とは意外に変動しないものなのです。

ナビサイト市場はリクナビ・マイナビの二強による寡占化が進んでおり、純粋なナビサイトとしてこの2社に対抗できる企業はありません。

エンジャパンより下位の就活ナビは、実態としては採用コンサルティングを行うための「看板」にしかなっていないパターンが多く、実態としては労働集約的なコンサルティング、パンフレットなどの採用ツール作成、新卒紹介サービス、就活イベント運営などによって収益を得ています。

エイリストで運営している就活SWOTや、楽天のみん就など、「情報サイト」としてナビサイトとは違う路線を行っているサイトはあるものの、これらの企業がナビサイトになろうとしても、やはりリクナビ・マイナビに勝つことは難しいでしょう。

それだけ参入が難しいのが、新卒向けナビサイトの市場です。後発企業がナビサイトで儲けるのは、非常に難しいことだったのです。

【 今後、新卒採用市場はどうなるか 】

やはりナビサイト市場では寡占が進み、それを支援する会社もある程度 潤っていくものと思われます。

一方、「ナビサイトでは儲からない」とわかっている企業は、独自の路線でビジネスを展開しています。

1~2年前であればソーシャルメディア活用のコンサルティングが活況でしたが、最近は成果型の新卒人材紹介、小規模~中規模の採用イベント運営、インターン紹介など、手堅く採用に結びつきやすいサービスが生き残っている印象です。

新卒採用の手法自体も多様化してきているため、それに伴って中堅・新規参入の企業はニッチなサービスを手がけていくようになると思われます。

エンジャパンの新卒事業撤退により生まれる穴を各社がどうカバーしていくのか、あるいはどこもカバーせず大手サービスに流れていくのか、今後注目です。