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【制度融資】渋谷区で保証協会を利用して融資を受けるまでの記録

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昨年、『資金需要のない会社』が資金調達をする理由について考えてみた
という記事を書きました。

この記事を書いたのは10月のことでしたが、
11月から資金調達に向けて動き出し、
1月に無事 保証協会を利用しての融資がおりました。

ベンチャーキャピタルなど外部からの出資を受けたわけではないので
わざわざブログに書くものではないか、とも思ったのですが

保証協会を利用しての融資に興味をお持ちの経営者も多いかと思いますので、
どのような事をしてきたのか参考までに共有させていただきたいと思います。

保証協会って何?

かなり昔に旧国金、自治体の低金利融資による資金調達について
という記事を書いたのですが、この記事で言うところの
「自治体の低金利融資」というのが、保証協会を利用した融資制度です。

創業からの経過年数、業種、従業員数などの条件によっても違うのですが、
今回エイリストが利用したのは渋谷区が融資のための信用保証をしてくれて
なおかつ利子の一部を負担してくれるという制度です。

参考:http://www.city.shibuya.tokyo.jp/firm/yushijosei/sb_yushi.html

なお、保証協会を使うとはいえ、
大体の場合は代表者も連帯保証人になるよう求められます。

(少額であれば担保までは求められません。)

ちょっとややこしいのですが、
渋谷区からお金を借りるわけではなくて
渋谷区にお金を借りる時の「保証人」になってもらえる(利子も補助してもらえる)と考えればOKです。

お金を貸してくれるのはあくまでも民間の金融機関です。

利率が安い

今回利用した制度の場合、自己負担の金利は1%です。
(付け加えると、『固定金利』です)

厳密に言うと、保証協会に払う保証料や印紙代金などがかかるのですが
それを考慮に入れても、固定金利の住宅ローンより安いでしょう。

エイリストはすでに創業3年経っているので今回使えなかったのですが
事業を営んでいない方や創業間もない方向けの「創業融資」であれば、
自己負担利率が0.4%という破格の利率でも借り入れすることが可能です。

(※渋谷区の場合。条件は区によって若干違いますが、同額の自己資金が必要です。)

利率0.4%ということは、1000万円借りても年間4万円の利子にしかならないということですね。
500万円なら年間2万円です。

条件は自治体によって若干違うようなのですが、
渋谷区なら「渋谷区在住者が起業する」または「特定の業種で起業する」場合は
利子だけでなく保証協会に支払う「保証料」まで補助がもらえるそうです。

後から追加で融資を受けることもできる

利用する制度や、運転資金・設備資金の区分などによって限度額は変わりますが
今回利用した制度では最大1250万円まで保証を受けることができます。

これは金融機関から見ると、
「1250万円以内なら、もし貸付先の企業が飛んでも渋谷区が保証してくれる」
「貸付先の企業が払う利子は1%だけど、あと0.9%は区からもらえるから合計1.9%の利子をもらえる」…ので安心して融資できる、という事です。

満額まで融資を受けていない場合は、後で必要になった時に
同条件で追加の融資を受けることも可能です。

(厳密には、新しく借り入れし直すことになるそうです。)

初めて融資を受ける時には審査の都合上、2ヶ月程度かかってしまうのですが
追加融資の場合は2週間前後でおりることも多いとのこと。

少額でも良いので実績を作っておくことで、
いざという時の融資が受けやすくなるという事にもなります。

どうやったらこの制度を利用できるのか?

方法は色々あるのですが、エイリストの場合は
飛び込み営業でお越しいただいた地銀の営業担当者さん経由で
保証協会をご紹介いただきました。

(保証してくれるのは各自治体の保証協会ですが、
 実際に融資をするのは金融機関です。)

金融機関経由で行く以外には、
商工会議所の指導を受けて、そこから紹介してもらう方法などもあります。

ちなみに、創業当時にこの制度を利用したいと思った事があったのですが
まず保証協会に行ったら「金融機関からのOKをもらってきてほしい」と言われ、
某都銀の五反田支店に行ったものの、門前払いに遭ったという過去があります(笑)

後で起業家の先輩からもアドバイスされたのですが
特に出来たばかりの会社の場合、
メガバンクよりも地銀や信用金庫の方が色々親切に対応してくださるようですね。

ポイントとしては、

◎保証協会に行くのは後で良いので、まず協力してくれる金融機関を見つけること

◎都市銀行に行ってもなかなか相手にされないので、地銀や信用金庫を当たる方が良い

という所でしょうか。

その後のステップとしてはこんな感じでした。(渋谷区の場合)

◎金融機関の方で決算書を見てもらい、融資ができそうか判断していただく(11月下旬)

◎登記簿、印鑑証明書、納税証明書など必要な書類を揃える(12月上旬〜中旬)

◎渋谷区役所の中にある産業振興課に行き、経営相談員の融資相談を受ける。(決算書や納税証明書を持って行きます)
→大体このタイミングで借り入れ金額と期間を決める必要があります。

◎正式に、金融機関へ制度融資の申し込みを行う。(12月下旬)
 それと同時に、金融機関へ法人口座を開設する。

◎金融機関の方から保証協会に連絡してもらい、派遣されてくる審査担当者と事務所で面談する。(1月中旬)

◎融資実行(1月下旬)

※()内の時期は、エイリストがそのくらいの時期に行動したということであって、年一回しか受け付けていないという意味ではありません。

書類は、法人としての書類以外に代表者個人の書類も必要になります。
(なお、決算書は電子申告したものでも問題ありません。)

区役所だけでなく税務署、法務局に行く必要もあるので
取得漏れがないように必要な書類の種類と枚数を
しっかり把握してから取りに行くことをオススメします。
(この辺は、金融機関の担当者に聞けば教えてもらえます)

なお審査に関しては借り入れの理由や資産の状況、事業内容や現在の事業の状況などを聞かれます。
(あと、通帳は法人+代表個人のものも過去1年間に遡ってチェックされます。)

審査の時点でエイリストは資本金1円だったのですが、
特にそのことは問題ならず、審査は比較的すぐに通りました。

資本金額よりは、黒字が出ているかどうかなど
起業した後の状況の方が重視されるようです。

融資実行後の話

融資実行後は、その銀行のクレジットカードを持たないか…とか
社員の方も口座開設してくれないか…などのご案内もいただきましたが
この辺は必須というわけではなく、任意となります。

(クレジットカードは年会費が普通にかかるというお話だったので、お断りしています)

代表者個人の銀行口座も特に作る必要はありません。

借り入れの返済に関しては、毎月決まった日に
作成した法人口座から勝手に引き落とされていくため
特に振込作業などは必要ありません。

引き落とし日に、引き落とされる金額が口座に残っていれば良いということになります。

追加で融資を受けたい場合は、金融機関の担当者さんに連絡すれば
手続きについてご案内いただけるとのこと。

余談:創業融資を資本金にすることについて

ちなみにこういった話題に関連して、
「保証協会や政策金融公庫から創業融資を受けて、そのお金を資本金にすることはできるか?」という話があります。

何かの免許を取る時に一定額の「純資産」が必要だったり、
「資本金額が小さすぎると会社として信用されにくい」という懸念があるため
個人として創業融資を受けてそれを会社の資本金にする、ということですね。

…が、こういったやり方で資本金を大きく見せるのは「見せ金」と言われ、
法人化した後に金融機関との付き合いを始める際に問題となることがあるそうです。
(そもそも違法らしいです。)

エイリストのように
「資本金1円」で立ち上げるのはさすがに極端かもしれませんが、
少ない資本金額で立ちあげてから
『創業後に出てくる利益剰余金を資本金に転換していく』方が税制的にも有利です。

(すごく細かい話なので詳細は割愛しますが、
 小規模な会社の場合は、まず間違いなく所得税より法人税の方が安いので)

そんなわけで、特別な事情がない限り
無理して立ち上げ時の資本金を多くする必要はないと考えています。

ーー
…以上、体験の中から参考になりそうなところを書いてみました。

ただし金融の専門家が書いているわけではないので
詳細は金融機関の担当者や、保証協会の方にご確認いただければと思います。

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コメント

  • ちょうど渋谷区の中小企業事業資金融資あっせん制度を利用を考えていたので、大変参考になりました^^ ありがとうございます!

    by とも 2014年4月23日 11:28 AM

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