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「採用ツールとしてのFacebook」の落とし穴

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Facebookを採用に使いたいという会社は今本当に増えてきているらしい。

集客力で言えばまだまだTwitterには敵わないのが現状だが、
確かに企業として運用しやすいのはFacebookだとも思う。

しかし、Facebookを採用ツールとして使おうとした場合、
いくつかの落とし穴がある。

エントリー後、facebookのメッセージを使って選考連絡を行う会社もあるようだが
これはエントリーする学生が100人を超えてくると
まず不可能になる。

Facebookの仕様で、同じ内容のメールを複数の相手に送っていると
たちまちスパマー認定されてしまい、メールが送れなくなるからである。

Facebookでメール送信できるのは個人アカウントのみ

そもそも、Facebookにおいてメールの送信を行うことができるのは
個人アカウントのみである。
Facebookページのアカウントから、Facebookユーザーに対して
メールを送るという機能はそもそも存在していない。

だから誰かがFBページで「いいね!」を押してくれていたとしても、
その人に何かメールを送る時には自分の個人アカウントから送るしかない。

友達でないユーザーへのメール連続送信はご法度。

自分の管理しているFacebookページに「いいね!」を押してくれていても
個人アカウント同士は友達でもなんでもない。

その状態でメールを送りまくれば、たちまちスパマーとして認定される。
(メールを受け取る本人がそれを望んでいたとしても。)
Facebookというのはよく出来ているものだ。

私自身、Facebook上で200名くらいにメールを送る用事があり
とりあえず根性で全員にメールをしようとしたところ、
最初の10人に送ったくらいのところでストップがかかった。

(送るスピードにも影響されるらしく、ハイスピードで送信すると5人目くらいでアウトになるケースもあった。)

自分の場合、結局200名全員に送ることは断念し、「ノート」の機能を使った。
この場合、Facebookにログインしてニュースフィードを見ているユーザーにしか情報は伝わらない。

この経験から気づいたのは、
採用ツールとしてのFacebookはCRM的な使い方しか出来ない
という事である。
(そして、それがあるべき姿なのかもしれないとも思った)

Facebookページでは出来ない事

Facebookを日常的にチェックしていないユーザーへのアプローチ

そページの「いいね!」を押してくれた●千人のユーザーに対して、
「新しいイベント情報です!」と言ってメールマガジンのようなものを送ることはできない。

あくまでもニュースフィードを更新することしか出来ず、
Facebookにログインし、ニュースフィードをチェックしているユーザーにしか
情報は届かない。

ユーザーから質問を受け付けて、答えたり、
自社を身近に感じてもらうための情報を発信するようなことは可能なのだが
「エントリーしておいてもらい、必要な時に随時DMを送る」という
既存ナビのような使い方は出来ない。
Facebookページ以外に、メルマガ送信のためのツールが必要になってくる。

大人数の学生とのメールのやり取り

エントリーしてくる学生が100人に満たないならば
人事担当者が自ら「友達」となり連絡を取り合うことも可能かもしれないが
100人、1000人を超える人間のエントリー管理をするとなるとちょっと厳しい。

個人のFacebookアカウントを使ってしまうと、
他の人事部のメンバーやアウトソーシング会社に代わってもらう事も
ちょっと難しくなってくる。

多くの学生を集客する

大手のナビに比べれば、やはり集客出来る学生の数は限られる。

なんだかんだ言って、数を取るならばリクナビ・マイナビがまだまだ強い。
(ただ、数を稼ぐことに意味が無いと考え始めた企業も多いはず。)

各種ソーシャルメディアの中でも
FacebookよりはTwitterの方がまだまだ強いし、
認知度アップのためにFacebookを使うというのは若干弱い。

100の認知度を200にする事は出来るが、
1の認知度を100にする事は難しい。
だから単体で集客ツールとしては使えない。

Facebookの正しい使い方

現時点での一番良い使い方は、コミュニティを作るという使い方だと思う。

ソーシャルメディアを使えば無料で学生にリーチできるという考えは捨てて、
リーチ出来た学生に対して
自社をしっかり理解してもらうことでロイヤリティを高めるとか、
周囲の友人にもクチコミを広げてもらうとか、
そういった使い方を心がければ、既存の採用HPに代替するツールとして使う道が見えてくる。

「流行りのFacebookを使えば、無料で優秀な学生がたくさん採用できるかも」
などという幻想は今すぐ捨てるべきである。
母集団形成には、やはり時間か、お金がかかるものだ。